中間管理職として社内外の調整を行い、日々の業務をこなすことに精一杯。チャレンジすることは、以前に比べて少なくなりました。50歳前後になった時には、後進が育ち、自分もいつかはこの役目を終える日がくると想像したら「新たなことに取り組む意欲を維持できているのだろうか」という疑問が湧いてきました。
どんな環境でも自分次第と言えばそれまでですが、技術変化や取り巻く周囲の環境が刻々と変化する中で、5年先も10年先も同じようなことをやっている姿が想像できてしまい、このままではいけないと感じました。
また、フルタイムで働く妻と協力しながら子育てする中で、上の子が小学校に入ったらどうなるのか…という何とも言えない不安がありました。我が家は両親共に高齢で実家は遠方。何かあっても常に自分たちで解決しなければなりません。前職の職場は他社に比べれば子育てに理解がある方でしたが、出社が必須ということもあり、いざという時は夫婦どちらかが会社を辞めるしかないかなぁ…と話していました。
どんな時も子どもが安心して帰ってこられる場所を、絶対に用意しておきたい。そんな気持ちを抱く中で、もう少し柔軟な働き方ができないかと考えたことが2つ目のきっかけでした。
「柔軟な働き方」といっても、安定した職と小さい子どもがいる中でリスクを負ってまで転職する意味はあるのかな…と悩んでいたところ、SNS広告でwithworkの「キャリアもライフも諦めない」という言葉を見かけ、まさに求めていたのはこれだ!と登録したのをよく覚えています。
転職先の企業を無理に勧めるのではなく、私自身の考えや希望を尊重し、真摯に話を聞いてくれたことです。そして、それを一つずつ言語化してくれたことで、私が大切にしている想いが整理できました。その上で「本当に納得して、行きたいと思える企業に応募しましょう」とおっしゃってくれたことを覚えています。
転職前に抱いていた何のために働くのかといった漠然とした不安感はなくなり、「社会インフラである物流を維持するために自分に出来ることをする」とシンプルに考えられるようになりました。また、仕事についてもフル出社からリモートワーク主体となったため、家族の時間に影響しないよう限られた時間内でパフォーマンスを出すための段取りは、より意識するようになりました。
自分が踏み出した一歩が少なからず、社会課題解決の小さな一歩だったと思えるようなキャリアを歩んでいきたいです。将来子どもたちが進路に悩んだ時、自信を持って働くことの意義を伝えられる生き方をしているか、その軸は持ち続けたいですね。